ビカルタミド( カソデックス) Bicalutamide  ホルモン剤抗がん剤の種類
抗がん剤の特徴
  ビカルタミドはイギリスの製薬会社が,1980年代に開発したホルモン剤で,男性ホルモンのアンドロゲンの一種であるテストステロンの類似構造を持っています。

 がん細胞のアンドロゲン受容体をブロックすることで,アンドロゲンの作用を阻害し,がん細胞の増殖を抑制します。

 同様の作用機序を持つ,フルタミドとほぼ同等の効果が得られるとされています。
 

抗がん剤治療の対象となるがん
 前立腺がんが対象です。 近年ではリュプロレリンなどのLH-RHアナログと併用されること多くなってきましたが,まだ,その効果に対する評価は定まっていません。

投与方法
 錠剤の内服薬で,通常の場合,成人には1回1錠を1日3回,食後に経口投与します。

抗がん剤の副作用
  重篤な副作用としては,肝機能障害や黄疸,白血球や血小板の減少,間質性肺炎がみられることがあります。

 なお,海外の臨床試験では,この抗がん剤による副作用と推察される心筋梗塞や心不全などによる死亡例が報告されています。

 また,男性ホルモンの低下による乳房のはれや痛み,性欲減退,勃起力低下などはよくみられます。

 その他,頭髪の成長,ほてり吐き気・おう吐,頭痛,関節痛,体重増加,便秘,下痢などが起こることもあります。

使用上の注意
 重篤な肝機能障害や黄疸が起こることがあるので,定期的に肝機能検査を受けることが大切です。

 この抗がん剤の使用により,精子数減少の可能性もあり,医師とよく相談しましょう。

 ワルファリンカリウム(抗血液凝固剤),トルブタミド(血糖降下剤),デキストロメトルファン(鎮咳剤),カルバマゼピン(抗てんかん剤),シクロスポリン(免疫抑制剤)などと併用した場合
に、これらの薬の作用を増強させる可能性があり,注意が必用です。
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