ファドロゾール(アフェマ)  Fadrozole  ホルモン剤抗がん剤の種類            
抗がん剤の特徴
 ファドロゾールは(アフェマ)は1983年に米国で開発された非ステロイド性のアロマターゼ阻害剤です。

 女性ホルモンのエストロゲンには乳がんの発生や増殖を促進する働きがありますが,このホルモンは,閉経後の女性では,脂肪組織などで酵素アロマターゼによって合成されます。

 この抗がん剤は酵素アロマターゼの働きを阻害する機能をもち,閉経後乳がんの治療に使用されています。

 日本国内でも,臨床試験により,閉経後の乳がんへの有効性が認められ,1995年に承認されています。

 このアロマテーゼ阻害剤としては第2世代と呼べるもので,アナストロゾールなど第3世代の抗がん剤の登場し,米国ではあまり使用されていません。

抗がん剤治療の対象となるがん
 閉経後乳がんが対象です。エストロゲン受容体(ER)陽性の場合に効果が期待されます。

投与方法
 錠剤の内服薬です。成人には通常,朝食後と夕食後2回,経口投与します。

抗がん剤の副作用
 ファドロゾールは同系統の抗がん剤の中では副作用は比較的軽いといわれています。

 一般的な副作用としては,吐き気・おう吐,食欲不振,貧血や白血球の減少,倦怠感,食欲不振,めまい,頭痛,不正出血,かゆみ,ほてり,発汗などがみられます。

 また,肝臓機能や腎臓機能の低下も比較的多くみられます。

 重篤な副作用として高カリウム血症や副腎不全がまれに起こることもあります。
 

使用上の注意
 この抗がん剤の投与により,副腎皮質ホルモンの分泌が低下し,副腎不全を引き起こす場合があります。

 症状として,倦怠感や,吐き気・おう吐,頭痛,色素沈着などが起こります。この場合,副腎皮質ホルモンなどを投与して,対処します。

 また,高カリウム血症では,不整脈や息切れ,倦怠感,手足のしびれ,不安感などの症状がみられます。

 これらの症状があらわれた場合には,すぐに医師に報告してください。

  ピロカルピン(口腔乾燥症状改善薬)や,メトキサレン(尋常性白斑治療薬)などとの併用は注意が必要です。


 閉経後乳がんの治療薬の為,基本的に妊婦や授乳婦の使用を想定しておらず,妊婦・授乳
婦の使用は禁止されています。
 
末期がんでもあきらめない! 世界が認めた抗ガン漢方薬! サンプル無料!
 
 
 ホルモン剤・抗がん剤一覧のページへもどる