| フルタミド(オダイン/フルタメルク) Flutamide ホルモン剤−抗がん剤の種類 |
| 抗がん剤の特徴 |
| フルタミドはアメリカの製薬会社が開発した非ステロイド性の抗アンドロゲン剤です。 前立腺がんにおいては,がん細胞に男性ホルモンのアンドロゲンが結合すると,がん細胞が増殖します。 この抗がん剤はアンドロゲンと類似構造を持ち,アンドロゲンが結合できるレセプターに結合することにより,アンドロゲンをブロックします。 その結果,がん細胞は細胞の増殖を促すアンドロゲンから信号を受け取ることができなくなり,がん細胞の増殖が阻止されます。 この抗がん剤は非ステロイド剤の為,ステロイド剤と異なり,抗アンドロゲン以外のホルモン作用は示しません。 1989年にアメリカで前立腺がんの治療薬として認可され,日本国内では1994年に承認されました。 |
| 抗がん剤治療の対象となるがん |
| 前立腺がんが対象です。リュープロレリンなどの,L H−RHアナログと併用されることが多い抗がん剤です。 |
| 投与方法 |
| 錠剤の内服薬であり,通常の場合,成人には1回1錠を1日3回,食後に経口投与します。 この抗がん剤は日光の当たらない30℃以下の室温で保存する必用があります。 |
| 抗がん剤の副作用 |
| 重篤な副作用として,肝臓障害や,間質性肺炎などがあります。 精子数減少などの,性機能の低下がみられることもありますが,同じ抗アンドロゲン剤でも, クロルマジノンよりは軽いといわれています。 が軽いとされています。 服用開始当初に,排尿困難やほてり,骨の痛みなどがみられることがありますが,時間の経過とともに症状は軽くなっていきます。 その他の副作用としては,吐き気・おう吐,下痢,食欲不振,倦怠感なども報告されています。 また,乳房が、女性のようにふくらんでくる女性化現象がみられることもあります。 |
| 使用上の注意 |
| 劇症肝炎などの重い肝障害を引き起こすことがあり,死亡例も報告されていますので,定期的な肝機能検査を受ける必要があります。 この抗がん剤の使用により,精子数が減少するため,子どもをつくる予定がある場合には,事前に医師とよく相談する必用があります。 肝臓障害のある人は本この抗がん剤の服用に悪化する可能性があるため,使用できません。 抗血液凝固剤ワルファリンカリウムと併用すると,ワルファリンカリウムの作用が増強し,出 血する場合があるので注意が必要です。 |
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