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LAK療法・NK細胞療法 |
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LAK療法では,患者から20〜30ml血液を採血し,リンパ球を抽出した後に,インターロイキン2を加えて,2週間程度培養し,点滴で患者の体内にもどします。この培養されたリンパ球で最も多いものがNK細胞です。
日本で独自に開発されたNK細胞療法の一種,ANK細胞療法では血液5〜8Lからリンパ球分離を行い,リンパ球を抽出します。
抽出したリンパ球を2〜4週間の培養の後,点滴で体内に戻すという方法をおこない,NK細胞の活性化と増殖という両立が難しい問題を可能にしています。
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αβT細胞療法(CAT療法) CAT=CD3-activated Tcells |
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この治療法では,採血により,末梢血液中に含まれるリンパ球を約2週間,抗CD3抗体とインターロイキン-2(IL-2)とを用いて培養し,活性化・増殖させ体内に戻す治療法です。
抗CD3抗体によりCD3分子が刺激を受けるとT細胞が活性化します。さらにサイトカインの一種インターロイキン-2(IL-2)を与えることで,T細胞やNK細胞が発現するIL2レセプターに結合し,増殖や活性化を促進させます。
がん抗原を認識させないため,個々の攻撃力はそれほど強いとはいえませんが,T細胞を安定して大量増殖させることが可能なため,現在行われている免疫細胞療法の中では,最も普及している方法です。
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γδT療法・BAK療法 |
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T細胞のほとんどはαβT細胞であり,免疫細胞の中でγδT細胞が含まれる割合は2〜3%にすぎません。
γδT細胞は,樹状細胞からのがん細胞の抗原提示を受けて,攻撃する獲得免疫のT細胞としての性質だけでなく,抗原提示を受けなくとも,IPPやMIC A/Bなど,がん細胞特有の抗原分子をとらえ,攻撃することができます。
また,BAK療法とは仙台微生物研究所とその提携施設が行っている免疫細胞療法で,このγδT細胞の他にもNK細胞も活性化して利用します。
このBAK療法では,これら活性化リンパ球が100億個にもなり,その数が多いことも特徴の一つです。
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