免疫療法の種類と選択

  免疫とは免疫細胞による精巧な防御システム

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免疫療法の種類と選択                            
 
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がん免疫治療の種類と選択

 
     

がんの免疫療法にはこのサイトで紹介されているように,多くの種類があります。

このページでは,各免疫療法のおおまかな特徴と治療法選択の基準などを紹介していきたいと思います。

まず,ここで確認しておきたいことは,免疫療法単独でがんを消滅させるほどの効果は,現在の時点の医療技術レベルでは期待できないということです。

現在,免疫細胞の力を抑えてしまう免疫抑制機構が明らかになりつつあり,この免疫抑制を解除できるようになれば,やがて免疫療法単独でのがん治療も可能になるでしょう。でも,それには,まだ時間がかかりそうです。


したがって,手術や放射線で治療が可能なら,まずそちらを第一選択とすべきです。

免疫細胞療法などの免疫療法は,手術,放射線治療,抗がん剤治療などの補助療法として,また,術後の再発予防のための治療法として選択すべきと考えます。

また,標準治療で治療法がなくなったといわれた,いわゆる「がん難民」と呼ばれる方々により,最後の手段として選択される場合も多いようです。

この場合,治癒は期待できないものの,QOLを維持した延命という意味では,選択するメリットはあるでしょう。



免疫療法の種類と選択について

がん免疫療法は治療部位によっても効果は異なりますし,がん抗原を使えるかどうかなどによっても選択は異なってきます。

免疫療法では,がん抗原を免疫細胞に認識させるという特異的治療法と認識させない非特異的治療法に分けることができます。

がん抗原を認識させる特異的免疫療法でも,患者自身のがん抗原を使用する場合と人工抗原を使用する場合があります。

本物のがん抗原を利用するということは理想的でもありますが,多くの場合手術後,摘出した腫瘍を利用しなければなりません。

したがって,治療を受ける前に,腫瘍の摘出や生検によるがん抗原が入手可能かどうか,調べる必要があります。

がん抗原を使用すると決まった場合,手術前に,免疫療法を視野に入れて治療計画を立てなければなりません。

切除したがんから治療に十分な抗原が抽出できるかどうかなどを,執刀医と免疫療法をおこなう医師で検討する必要があります。

また,腫瘍が大きくても,がんよっては抽出できない場合もあります。

 
   
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がん免疫療法の治療法選択のフローチャート

                 
                     

   
Q1.手術で自己のがんを摘出可能かどうか。 
がん抗原を使用する場合,手術が大前提となります。

がんの種類によっては,抗原が抽出できない場合もあります。 
              
                        可 能  
 
  不可能  
                 
自己のがん抗原を利用した特異的免疫療法 
樹状細胞ワクチン  
TIL  
CTL  
自家ワクチン  
    
   
Q2.人工抗原を使用できるかどうか。   
腫瘍が小さく,がん抗原として利用できなくても抗原の型を調べることは可能です。

また,手術が終わっていても,標本として保存してあれば,がん抗原の型を調べることが可能です。 
  
不可能
  
  可 能  
 
    人工のがん抗原を利用した特異的免疫療法   
    樹状細胞ワクチン   
    ペプチドワクチン   
    CTL  
    がん抗原を使用しない非特異的免疫細胞療法
    LAK・NK細胞療法 
    αβT細胞(CAT療法) 
    γδT・BAK療法 
    医薬品を使用した非特異的免疫療法 
    抗体療法 
    BRM療法 
    サイトカイン療法 
  
                                                 
自己のがん抗原を使用した特異的免疫療法        免疫療法選択のフローチャートへもどる
       
  樹状細胞ワクチン療法    
    樹状細胞に,がん抗原を認識させ,体内にもどし,抗原提示を受けた免疫細胞により,がんを攻撃するという免疫細胞療法です。 

T細胞が抗原を認識できるようになるため,非特異的免疫細胞療法のLAK療法やCAT療法より効果は高いといわれます

ただし,どれくらい体内で抗原をT細胞に認識させることができるのか,不安定で未知数な面もあります。
 
     
 
  TIL療法  
    患者のがん細胞の周辺に集まっているリンパ球などの免疫細胞を採取し,培養後,患者にもどすという方法でおこなっています。

腫瘍周辺のリンパ球を採取することが,技術的にも難しく,腫瘍への活性度や集積性の低下の課題もあります。
 
 
     
 
  CTL療法  
    患者のがん抗原が手に入る場合,獲得免疫の免疫細胞治療の中では最強の治療法といわれています。

患者から血液を採血し,免疫細胞である樹状細胞とT細胞にがん抗原を加え,がん抗原を認識させた後,抗CD3抗体でT細胞を刺激し,インターロイキン2で,増殖刺激を与えます。

CTL療法では,培養期間は3週間ほどかかり,培養後は数十億個の免疫細胞であるCTLが生まれ,点滴でT細胞を患者の体内にもどします。
 
     
 
  自家ワクチン療法   
    患者自身の腫瘍を粉砕,無毒化して,免疫活性剤と共に患者に投与するという方法です。

この自家ワクチン療法では,数多くのがん細胞が必要となり,手術で摘出したものを使用するため,術後の再発予防が主な目的となります。

この治療法では,免疫細胞療法のように免疫細胞を培養するという手間がかからないため,費用も比較的安く抑えることができます。
 

 
 

 

人工のがん抗原を使用した特異的免疫療法        免疫療法選択のフローチャートへもどる

  樹状細胞ワクチン療法  
    患者の血液から得た単球を樹状細胞に成長させた後に,がん抗原を認識させ,体内にもどし,抗原提示を受けた免疫細胞により,がんを攻撃するという免疫細胞療法です。 

樹状細胞ワクチン療法には患者自身のがん抗原を使用するだけでなく,人工のワクチンを使用する場合もあります。
     
  ペプチドワクチン療法
    ペプチドワクチン療法では,免疫細胞に人工のがん抗原認識させ,免疫細胞の活性化をはかる特異的免疫療法です。

ペプチドワクチン療法では,このペプチドを人工的に大量に合成し,患者の皮下に投与
します。

がん抗原であるがんペプチドによる刺激を受けたキラーT細胞が活性化・増殖してがん細胞を攻撃します。

免疫細胞療法などのように,培養に費用がかからないため,安い費用で行えるというメリットがあります。

ただし,人工合成されたがんワクチンの抗原が,必ずしも自分のがんの抗原と同じと保証されているわけではないという課題もあります。
     
  CTL療法
    患者から血液を採血し,免疫細胞である樹状細胞とT細胞に人工のがん抗原を加え,抗原を認識させた後,抗CD3抗体でT細胞を刺激し,インターロイキン2で,増殖刺激を与えます。その後点滴で活性化したT細胞を体内にもどします。

CTL療法は,患者から得たがん抗原を使用しますが,がん細胞を患者から獲得できない場合には,人工抗原を使用する場合もあります。
     
  


がん抗原を使用しない免疫細胞療法        免疫療法選択のフローチャートへもどる 
  LAK療法・NK細胞療法  
    LAK療法では,患者から20〜30ml血液を採血し,リンパ球を抽出した後に,インターロイキン2を加えて,2週間程度培養し,点滴で患者の体内にもどします。この培養されたリンパ球で最も多いものがNK細胞です。

日本で独自に開発されたNK細胞療法の一種,ANK細胞療法では血液5〜8Lからリンパ球分離を行い,リンパ球を抽出します。

抽出したリンパ球を2〜4週間の培養の後,点滴で体内に戻すという方法をおこない,NK細胞の活性化と増殖という両立が難しい問題を可能にしています。
     
  αβT細胞療法(CAT療法) CAT=CD3-activated Tcells
    この治療法では,採血により,末梢血液中に含まれるリンパ球を約2週間,抗CD3抗体とインターロイキン-2(IL-2)とを用いて培養し,活性化・増殖させ体内に戻す治療法です。

抗CD3抗体によりCD3分子が刺激を受けるとT細胞が活性化します。さらにサイトカインの一種インターロイキン-2(IL-2)を与えることで,T細胞やNK細胞が発現するIL2レセプターに結合し,増殖や活性化を促進させます。

がん抗原を認識させないため,個々の攻撃力はそれほど強いとはいえませんが,T細胞を安定して大量増殖させることが可能なため,現在行われている免疫細胞療法の中では,最も普及している方法です。
     
  γδT療法・BAK療法
    T細胞のほとんどはαβT細胞であり,免疫細胞の中でγδT細胞が含まれる割合は2〜3%にすぎません。

γδT細胞は,樹状細胞からのがん細胞の抗原提示を受けて,攻撃する獲得免疫のT細胞としての性質だけでなく,抗原提示を受けなくとも,IPPやMIC A/Bなど,がん細胞特有の抗原分子をとらえ,攻撃することができます。

また,BAK療法とは仙台微生物研究所とその提携施設が行っている免疫細胞療法で,このγδT細胞の他にもNK細胞も活性化して利用します。

このBAK療法では,これら活性化リンパ球が100億個にもなり,その数が多いことも特徴の一つです。
     
  


医薬品を使用した免疫療法        免疫療法選択のフローチャートへもどる
  抗体療法(抗体医薬品)  
    抗体はB細胞の産生する糖タンパク分子で,人工的に生産される一種類の抗体すなわちモノクローナル抗体を医薬品として利用しています。

ちなみに分子標的治療薬にもこの抗体医薬品に分類できるものもあります。

がん細胞特有の抗原と抗体が結合することで,アポトーシス(細胞自死)を誘導したり,細胞の増殖を抑えることができます。

これらの抗体医薬品の中には,標的細胞に結合した抗体がNK細胞やマクロファージなどの免疫細胞と結合することで,がん細胞を死滅させる機能(ADCC活性)を持つものもあり,今後の発展が期待されています。

     
  BRM療法
    BRM(Biological Response Modifiers)療法とは生体応答調節剤療法と呼ばれる非特異的がん免疫療法です。

この治療法では,生物から抽出した物質を投与し,免疫系をはじめ,体全体の機能を調節することにより,治療効果を得るものです。

この治療法は単独では,効果が弱く,免疫力が低下してしまう外科療法や放射線療法や抗がん剤治療などと併用する補助療法として主に使用されています。

ウシ型結核菌からつくられたBCG,シイタケから抽出したレンチナン,溶連菌からつくられたピシバニールなどがあり,多くが免疫細胞を活性化するものです。
     
  サイトカイン療法 
    サイトカイン (cytokine) とは,免疫細胞などの細胞から放出される微量タンパク質であり,細胞のレセプターに結合することで,細胞活性,増殖,細胞自死など生理的変化を与えます。

サイトカイン療法は,免疫細胞を活性化,増殖させることにより,免疫反応を高めようとする治療法です。

現在では,インターロイキンやインターフェロンなどのサイカインが,遺伝子操作による細菌や培養細胞で大量に生産され,医薬品として認可されています。
 
  

       
                   
                   
                   
 
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