ネダプラチン(アクプラ) Nedaplatin プラチナ製剤−抗がん剤の種類 |
抗がん剤の特徴 |
ネダプラチンは日本で,1980年代にプラチナ製剤としては,初めて開発された抗がん剤で,1995年に承認されました。 作用機序はシスプラチンと同じように,がん細胞の2本のDNA鎖と結合することでDNAの複製を阻害して,抗がん効果を発揮します。 ネダプラチンはプラチナ製剤としては第2世代といえるもので,シスプラチンよりも腎臓に対する毒性が軽くなっています。 また,抗がん効果を示すがんの範囲が広いのも特徴です。しかし,その反面,骨髄抑制は強いというデメリットがあります。 |
抗がん剤治療の対象となるがん |
頭頚部がん,小細胞肺がん,非小細胞肺がん,食道がん,膀胱がん,精巣腫瘍,卵巣がん,子宮頚がんなどに使用されます。 |
投与方法 |
注射剤で,通常は1日1回静脈に点滴します。投与後は約4週間投与を休止します。 |
抗がん剤の副作用 |
骨髄抑制は特に強く,血小板の減少は,白血球や赤血球に比べて顕著にみられることが多いといえます。 重症になることは少ないようですが,腎不全などの腎機能障害が起こることもあります。 重篤な副作用としては,間質性肺炎やアナフィラキシー症状,難聴などがあります。 副作用としては、吐き気・嘔吐,食欲不振などもよくみられ,約70%の人にあらわれます。 近年では,制吐剤の開発によって,症状は軽減されていますが,重症化することも少なくありません。 その他の副作用として頻脈,不整脈,心筋障害,けいれんや頭痛,めまい,手足のしびれ 耳鳴りなどがみられることもあります。 |
使用上の注意 |
腎臓障害を軽減するため,水分を十分に補給して尿量を増やすことが大切です。 重い腎臓障害のある人は使用できません。 他の抗がん剤や放射線療法と併用した場合,骨髄抑制等の副作用が増強することがあり ます。 また,アミノグリコシド系抗生物質やバンコマイシンは腎臓に悪影響を及ぼし,腎臓障害が増強する可能性があります。 動物実験で催奇形性や胎児への毒性が報告されている為,妊婦または妊娠している可能 性のある人は使用できません。授乳は控えてください。 |
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