ビンデシン (フィルデシン) Vindesine 植物アルカロイド−抗がん剤の種類 |
抗がん剤の特徴 |
ビンデシンはビンブラスチンから合成されたビンカアルカロイド系の抗がん剤です。 作用機序はビンブラスチン同様に,細胞分裂時に染色体を新しい細胞に転移させる微小管 の合成を阻害し,抗がん効果を発揮すると考えられています。 シスプラチンとの併用で,肺がん治療に使用される他,白血病,食道がんなどにも使用されます。 |
抗がん剤治療の対象となるがん |
急性白血病,慢性骨髄性白血病の急性転化,悪性リン腫,肺がん,食道がんが対象です。 また,非小細胞肺がんの放射線化学療法では,シスプラチンとの2剤併用療法や,さらにマイトマイシンCを加えたMVP療法で使用されています。 |
投与方法 |
注射剤で,成人では通常,1週間おきに投与します。 |
抗がん剤の副作用 |
ビンカアルカロイド系の抗がん剤は神経障害を起こしやすく,神経まひ,手足のしびれ,排尿障害,けいれん,筋力の低下などの障害が起こることがあります。 また,神経障害のために便秘を起こしやすく,まひ性イレウス(腸閉塞)を引き起こすこともあります。 経障害は、ビンクリスチンよりも軽く,ビンブラスチンよりも重いといわれています。 その他の副作用としては,脱毛がおこりやすく,その他白血球減少などの骨髄抑制もよく見られます。 また,吐き気・おう吐などの消化器症状,発疹なども比較的多くみられるようです。 |
使用上の注意 |
点滴中に薬が血管外にもれ,皮膚と接触すると,潰瘍を起こすことが多いので,点滴中はなるべく,からだを動かさないよう注意しましょう。 シスプラチンなどのプラチナ製剤との併用では神経系の副作用が増強することがあり,マイトマイシンCとの併用ではは呼吸困難や気管支けいれんなどが発症しやすくなります。 抗てんかん薬のフエニトインとの併用でも副作用が増強するおそれがあります。 この抗がん剤は,髄腔内に投与すると生命の危険に関わります。 動物実験で催奇形性が報告されているので,妊婦や妊娠している可能性のある人は医師に相談してください。授乳は控えてください。 |
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