ジノスタチンスチマラマー    Zinosutain Stimalamer     分類 抗がん性抗生物質  
        
   
抗がん剤の特徴
 ジノスタチンスチマラマーは日本で開発された抗がん剤です。がん細胞のDNAを切断することにより,DNAの合成を阻止することで,がん細胞を殺傷します。

 肝動注療法や肝動脈塞栓法の中心となる抗がん剤で,腫瘍にとどまりやすいため,抗がん効果が大きいとされています。
 

抗がん剤治療の対象となるがん
 肝動注療法や肝動脈塞栓法で使用され,特に肝動脈塞栓法では承認を得ている唯一の抗がん剤です。

投与方法
 肝動注療法では,造影剤と共に,肝動脈に局所投与を行います。通常は1日1回,4〜6週間おきに実施します。

 1回の投与量が6mgを超えると重篤な副作用が見られることがあります。

抗がん剤の副作用
 重篤な副作用として,肝膿瘍などの肝機能障害や,血圧低下や呼吸困難などをともなうアナフィラキシーショック,間質性肺炎,急性腎不全などがあげられます。

 特に肝動注療法では,抗がん剤が肝臓以外の部位流入してしまった場合に起こる副作用があり,消化管出血や胃・十二指腸潰瘍,脳梗塞,肺梗塞,肺塞栓などが報告されています。
 
 一般的な副作用としては発熱,吐き気・おう吐,貧血等の骨髄抑制のほか,尿量の減少や全身のかゆみやむくみなどの症状がみられます。
  

使用上の注意
 咳や息切れなどの症状が現れた人は間質性肺炎の可能性がありますので,すぐに医師に報告してください。

 この抗がん剤または造影剤として使用されるヨウ素系薬剤に重い過敏症のある人は使用できません。

 また,重い甲状腺疾患のある人や総ビリルビン値が3mg/dl以上の人,肝臓がんの病期がステージVの人も原則として使用できません。

 催奇形性が報告されていますので,妊婦または妊娠している可能性のある人は医師と相談してください。授乳中の人は,授乳を控えてください。
 
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