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放射線治療は高度な治療機器のイメージから高額であると考えている方も多いようですが,実際は手術などと比べるとかなり安くすむと言ってよいでしょう。
一般的なリニアックという放射線治療器を使用した場合,1回の費用は1〜2万円程度です。これが多くの場合保険適用になりますので,3割負担で約3000円〜6000円ですみます。
放射線治療の回数を30回とすると,9万円〜18万円ですむ計算になります。
多くの場合,自己負担額が10万円を超えることは少なく,この費用は他の国と比べても
かなり安いと言えます。
たとえば、アメリカでは放射線治療の費用が高く,医療保険に加入していない患者は高額の費用のため,治療を受けられないことすらあるそうです。
手術では進行度などによっても変わってきますが,おおよその目安として3割負担で胃がんでは20万円,肺がんや脳腫瘍では30万程度です。
手術ではこれに麻酔費用や手術前後の点滴費用なども加算されることになります。
放射線治療の場合,入院せずに通院でも可能なので,入院費用がかからない場合も多く,トータルで考えるとかなり安いと言えるでしょう。
また,抗がん剤はもともと高い上に副作用などに対処する薬剤の費用もかかります。
実際に病院側としても,放射線治療は儲かる治療ではなく,高度な機器を導入してもそれに見合うだけの採算がとれないところも多いと聞いています。
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